元大リーガーのイチロー氏(49=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)が27日、東京都立・新宿高で「臨時コーチ」として選手たちを指導した。
一昨年の智弁和歌山高への指導から始まった取り組みで、今回は26日からの2日間に渡って選手と一緒に汗を流した。都立の進学校である同高は、小学生らへの野球普及活動をしており、イチロー氏がそれに関心を示し、指導が実現した。
現在、部員は17人、そのうち女子マネジャーが2人。グラウンドは他部と共用で平日の練習時間はわずか1時間半という都立高は、小学生向けのアカデミー開催など競技普及を行っている。
そこに興味を持ったイチロー氏は「みんなは学業が一番。勉強を頑張っている中、野球が好きな子が来ている。勉強をやりながら野球をやるのは時間も限られている。グラウンドも限られたスペース。そうなると自分たちの野球をやるのが精いっぱい。それなのに、みんなは地域の野球の普及活動を熱心にやっている」と訪問理由を伝えた。
2日間で約7時間に及ぶ指導を終えたイチロー氏は、こう語って新宿高での臨時コーチを総括した。
「高校野球ではその学校によってチームの形、目標設定はさまざまで、必ずしも甲子園優勝を目標としている学校ばかりではない。大切なことは『野球が好きで情熱を持っている』こと。都立新宿高校は、学業も頑張りながら好きな野球を続けているだけでなく、小学生を対象とした野球の普及活動にも熱心に取り組んでいると聞きました。限られた時間の中で、いろいろなことに取り組んでいる高校生たちと一緒に野球をやってみたいと考え、自らの意思で訪問させていただくことを決めました」
2020年に学生野球資格を回復したイチロー氏の高校野球指導は今回、3年目で5校目となった。












