プロ野球の表彰式「NPBアワーズ」が25日に都内のホテルで行われ、巨人・大勢投手(23)が今季の最優秀新人賞を獲得した。球団としては2011年の沢村以来11年ぶり、20人目の選出。投手としては13人目の獲得となった。

 若き守護神が栄誉をつかんだ。ルーキーイヤーの今季は開幕序盤から大役を任されると、57試合を投げて新人最多タイの37セーブを記録。2位の阪神・湯浅に74票差となる209票を獲得し、圧倒的な得票数で新人王のタイトルをものにした。

 大差をつけたものの、シーズン終盤まで確信に至ることはなかった。「このような賞を受賞することができて、非常に光栄に思っています」と喜びをあらわにしながらも「有力候補の湯浅くんが最後の最後まですごいピッチングをしていたので、厳しいかなあって正直思っていました」とこれまでの心境を告白した。

 ライバル関係の2人は、既に来季に視線を向けているようで「先ほど湯浅くんと話していたんですけど、湯浅くんも抑えをしたいということだったので、来年は2人でセーブ王争いをしてもっともっとファンの皆さんをワクワクさせていこうと思っています」と決意を新たにした。

 1年目から物おじしない強気な投球で圧倒的な成績を残した右腕。来季は好敵手の存在も励みに、さらなる飛躍を誓う。