中日内で、楽天から阿部との交換トレードで移籍が決まった涌井秀章投手(36)の期待値が爆上がりとなっている。
涌井は西武、ロッテ、楽天と史上初の3球団で最多勝(4度)を獲得し、2009年には沢村賞に輝くなど通算154勝をマーク。実績、経験とも文句なしの球界を代表する先発投手だが、期待されているのは勝ち星だけではない。
注目されているのが投手陣に及ぼすプラス作用だ。柳は横浜高の8学年先輩の涌井を慕って20年オフに合同自主トレを敢行。すると21年シーズンは最優秀防御率と最多奪三振の2冠に輝いた。チーム関係者は「涌井と一緒にトレーニングをしたことがある柳がいるのは心強い。若手選手もいきなり雲の上の存在の涌井には声をかけづらいだろうし、柳を通してならやりやすいと思う」。実際、涌井も「4球団目なので新しい友だちづくりを柳に橋渡ししてもらい、新しい野球人生をスタートしたい」と話している。
さらに涌井はロッテ時代に投手コーチだった落合ヘッド兼投手コーチと3年間、同僚だった。そのため別の関係者は「今回のトレードは落合ヘッドの進言もあって成立したと思う。今度は中日でまた師弟関係に戻るし、涌井には投手陣を代表して言いにくいこともコーチに伝えるパイプ役をやってほしい」と期待を寄せている。
今季8勝8敗と貯金をつくれなかったエース・大野雄は涌井について「長く一線で投げられている方で、僕が目指すような数字もたくさんある。特に2500イニング以上も投げられているので、ずっと投げてきている投手は一番すごいと思う」と驚嘆。その上で「僕たちが経験していないことをたくさんされている。中日で4球団目で、僕も含めてヨソを知らない選手ばっかりで、CSやポストシーズンに投げた投手はほぼいない。谷元さんが日本シリーズで日本一になれているけど、先発で一人そういう方がいれば心強い。そういう知識や経験を伝えていただきたい」と目を輝かせている。
涌井の加入で竜の投手陣にどんな〝化学反応〟が起きるのか楽しみだ。












