【カタール・ドーハ14日(日本時間15日)発】“奇跡の復活”を果たせるか――。20日開幕のカタールW杯に臨む森保ジャパンに欧州組メンバーが続々と合流する中、キャプテンながらもパフォーマンスの低下で批判を浴びているDF吉田麻也(34=シャルケ)の状態が注目されている。W杯本番でのレギュラー落ちも現実味を帯びているが“師匠”から復活の秘策を伝授されたという。
森保ジャパンの発足直後から主将を務める吉田は、7大会連続のW杯出場を決めたアジア最終予選でも、不動のセンターバックとしてチームを支えてきた。
しかし昨季あたりからパフォーマンスの低下が顕著になり、前所属のサンプドリア(イタリア)では批判を浴びて契約延長に至らず退団。今季はドイツ1部シャルケに移籍するもチームは最下位と低迷し、吉田も戦犯として酷評されている。代表でも0―3と完敗した6月の国際親善試合チュニジア戦では失点に直結する凡ミスを連発。ふがいない内容に“不要論”まで噴き出したほどだ。
そんな窮地の吉田はチーム合流初日の練習後に「この4年間、このW杯にすべてかけてきたといっても過言ではない。(若手の)サポート側に徹するだけでなく自分が主役になる。前回導けなかったところ(ベスト8)にチームを導いていきたい」と誓った。
力強い言葉は全盛期のようなパフォーマンスを取り戻せる自信があるからだ。日本代表へ合流する前に、個人トレーナーで陸上短距離日本代表として1992年バルセロナ五輪にも出場した杉本龍勇法政大教授(51)から直接指導を受けた。
杉本氏は「麻也はコンディションが悪くなる時は決まって腕が動かなくなり、上半身の動きが悪くなる。シャルケの試合でも裏を取られ気味とか、相手との駆け引きやコンタクトのプレーでガシッといけない時は足は動いていても上半身の使い方がヘタクソ」と不調の原因を指摘する。
そのポイントを把握した上で「そこさえちゃんといじれば、また状態は戻ってくる。どうしても疑問に思われる年齢だけど、体の動作に対する習熟度は明らかに(DF板倉)滉(ボルシアMG)より上なので適切に修正できれば十分やれる。ちゃんとポイントを押さえて彼自身が整理して体に信号を送れれば、1週間もあれば十分元に戻る」と太鼓判を押す。
今後の合宿の中で吉田は、杉本氏から伝授された改善策をもとに最終調整。1次リーグ初戦のドイツ戦(23日)は鉄壁の守備で批判を称賛に変えたいところだ。












