パ・リーグ球団がそろって熱視線を送る大争奪戦の行方は――。かねて調査を続けてきた日本ハム・近藤健介外野手(29)のFA宣言を受けて、ソフトバンクも猛アタックの体勢に入った。

 三笠GMは「打者としての総合力は、日本でもトップクラスの選手。もしホークスに来てくれたら若い選手のお手本になるとてもいい補強になる。ぜひ、話を聞いてもらいたい」と熱烈ラブコール。鷹サイドにとって近藤は補強リストの最上位の位置づけ。球界屈指の巧みなバットコントロールや抜群の選球眼を誇り、相乗効果も含めて打線に加わることによる絶大なプラス作用が期待できると見ている。

 チームは9年ぶりに2年連続で日本一を逃した。来季からは孫オーナーが掲げる「目指せ世界一」のスローガンのもとに、再び「V9超え」を目標とする常勝軍団の再建がテーマとなる。近藤は「勝利」や「優勝」への思いを人一倍強く持っているともされ、目指す常勝復活への熱い思いを伝えて交渉にあたることになる。

 オリックス、西武、ロッテも関心を示しており大激戦の様相だ。シーズンで煮え湯を飲まされたオリックスは、中嶋監督が日本ハムで選手、コーチとして重なっており、現在も試合前に話し込む姿がたびたび見られている。福良GMをはじめ、首脳陣にも中垣巡回ヘッドコーチ、厚沢投手コーチ、小谷野打撃コーチ、高橋信打撃コーチら日本ハム出身がそろい〝人の縁〟がある。条件面でも好待遇を用意していると見られる。また、西武、ロッテは千葉出身の近藤にとって〝土地の縁〟がある。日本ハム残留も同様だ。

 それでもソフトバンクにとって近藤は〝常勝復活のキーパーソン〟として絶対に欠かせない存在だ。4年総額20億円以上の大型契約を用意して獲得に乗り出すことになる。