新日本プロレスのIWGP・USヘビー級王者ウィル・オスプレイ(29)が、防衛ロードの規模拡大を見据えている。20日の東京・有明アリーナ大会で海野翔太(25)とのV4戦をクリアすれば、来年1月4日東京ドーム大会に王者での参戦が確実になる。日米間のプロレス界が騒がしくなる中、今後はドリームマッチが続々と実現することに期待を寄せた。
有明大会でオスプレイは、海外武者修行から凱旋帰国したばかりの海野を迎え撃つ。だが「お前に俺の首はやらないし、お前を有名にすることもない」とV4の自信は揺るがない。
今後の防衛ロードについても「自分が戦いたい相手のリストはあるが、問題は絶頂期を迎えている俺を倒す自信があるレスラーは実際問題、どのくらいいるかだ。俺に見合う選手が名乗り出ることが重要だね」と豪語する。
さらに「US」を冠するベルトを持つ王者として、昨今の日米間のマット事情に敏感に反応。「中邑(真輔)がノアに上がるみたいだし、WWEから違う選手が新日本に送られて来るとか、(6月のAEWとの合同興行)『禁断の扉』でやりあったAEWの選手とか…。今までと毛色の違った相手とやるのは悪いアイデアじゃないと思う」。来年1月1日のノア日本武道館大会で実現するグレート・ムタVS中邑のような米国の大物とのドリームマッチ実現に興味を示す。
しかも「セス・ロリンズの名前は何回も出してきたし、向こうからアプローチもあったので思うところはすごくある。あと、自分の歴史を考えたらリコシェともう一回戦うのは夢のあることかなと思っている。過去に戦った時とは全く違うレスラーにお互いになっていると思うからね」とWWE戦士の具体名も列挙。過去にSNS上などでロリンズらと挑発合戦を繰り広げてきただけに好戦的だ。
「今は転換期に来ていると思うし、過去にWWEの人間と、将来的に団体の垣根を越えたドリームマッチが実現できたらいいねと話し合ったこともある。決して不可能なことではないと思うし、自分自身の本当の実力を試してみたい思いは常にある」と目を輝かせた。
現実的には新日本は、米国内でWWEと敵対するAEWと協力関係にあるため実現のハードルはかなり高い。それでもオスプレイは「俺はリングに上がって対峙するレスラーは、どの団体だろうが変わりなくリスペクトしている。一番影響を受けたと言っても過言ではない丸藤(正道=ノア)とだって対戦したいし、各団体の政治的な問題はどんどんなくなっていってほしいなと個人的には考えている」と主張。US王者の願いはかなうのか、動向に注目だ。