やはり頼りになるのはこの男しかいない――。オリックスが27日に行われたヤクルトとの日本シリーズ第5戦(京セラ)に6―4でサヨナラ勝ち。2連勝で対戦成績を2勝2敗1分けのタイに戻すことに成功した。
主砲・吉田正尚が窮地のチームを一振りで救った。同点に追いついて迎えた9回二死一塁の第5打席だった。ヤクルトの守護神マクガフの2球目、スプリットが甘く真ん中に入ると迷わずフルスイング。打球は特大の放物線を描き、右翼5階席に突き刺さった。「1球で仕留められてよかったです」。5回の第3打席で今シリーズのチーム1号をバックスクリーン右に放り込んだ主砲は「感無量。みんなで勝ちを取るために一戦一戦、戦っている」と力を込めた。
吉田正は昨年も日本シリーズ初戦にマクガフからサヨナラ打を放っている。頂上決戦での2度のサヨナラ打は1964、66年にともにサヨナラ本塁打をマークしたハドリ(南海)以来で史上2人目だ。
レギュラーシーズンで打率3割3分5厘、21本塁打、88打点の吉田正は今シリーズでも徹底的にマークされている。第4戦までは2安打にとどまり、2度の申告敬遠を含む7四球と勝負を避けられ「自分のスイングがなかなかできなかった」。本塁打したボールは「2球とも甘いと思う」と振り返ったが、ミスショットすることなく仕留められたのは明るい兆しだ。
持ち前のフルスイングで3万3135人の大観衆を魅了し、土俵中央まで押し戻した。昨年の悔しさを晴らすため、ここから一気に突き進む。












