日本シリーズ第4戦は26日、京セラドーム大阪で行われ、パ覇者のオリックスが1―0で2年連続日本一を目指すヤクルトに競り勝ち、対戦成績を1勝2敗1分けとした。負ければ王手をかけられる大一番で、中嶋聡監督(53)は5回一死三塁のピンチで好投の先発・山岡から宇田川にスイッチ。計4投手によるリレーで杉本の適時打による1点を守り切った。まだまだヤクルト有利な状況ながら、逆転で頂点を狙うオリックスでは無双エースによる〝陽動作戦〟も展開され始めた。

 さすがの中嶋監督もホッとしたことだろう。負ければ王手をかけられる一戦で先発の山岡が5回途中を5安打無失点に抑え、宇田川―山崎颯―ワゲスパックと鉄壁リリーフ陣が3戦連続2桁安打と好調のヤクルト打線相手に零封リレー。杉本の適時打による虎の子の1点を守り切った。

 指揮官は「一つも勝っていない中で、塁には出ても点が入らない。苦しいと思うけど、それでもよく投げた」と頼もしい中継ぎ陣に笑顔を見せつつ「本拠地でいい試合見せたいし、勝ってタイにしたい」と巻き返しを誓った。

 初戦をエース山本由伸で落とし、2戦目は山崎福の好投むなしく延長12回の末にドロー。3戦目も宮城が山田の一発に沈み、流れは完全にヤクルトに傾いていた。嫌な空気になる中でナインは執念で1勝をもぎ取り、逆転日本一に望みをつなげた。

 さらに本拠地で反転攻勢に出たオリックスでは〝陽動作戦〟が展開され始めた。初戦で5回途中に左脇腹の違和感で降板した山本の動向だ。「重症ではなく、軽傷でもないようだ。痛みが伴わなければ投げられる」(チーム関係者)。第6戦での登板は微妙な状況ながら、山本は25日にグラウンドに姿を見せてボールの壁当てなど軽めに体を動かし、26日はキャッチボールを再開した。

 この動きにチーム関係者は「ヤクルトには不気味に見えるだろう。行くのか行かないのか。結果的に動揺させることになる。由伸が投げると投げないのでは気持ち的にも全然違うし、対策もしないといけないだろう。もっと動いてくれたら…」と見ている。選手のコンディションを最優先に考える中嶋監督だけに今シリーズ中の再登板は考えにくいが、エースの不気味な〝におわせ〟が敵のかく乱につながるかもしれない。