勝つための直談判だ。ソフトバンクは19日にドラフト前日のスカウト会議を開き、藤本博史監督(58)がオンラインで取材対応。球団がすでに1位指名を公表している愛知・誉高のイヒネ・イツア内野手(18)を評価した上で、事前のシミュレーションでは即戦力投手の指名を強く要望したことを明かした。
フロント主導のドラフトではあるが、現場の声をはっきりと伝えた。「リクエストしたのは、一軍ですぐ使える投手。そこは前もってお願いしています」。先発、中継ぎに限らず即戦力の獲得を望んだ。「一年間一軍の監督をやらせてもらって、やっぱり投手の強いところが強い。特にオリックスは印象的だった。西武も投手陣が良くなって上位に来た。投手(の整備)はすごく大事だと思う」。
今季は同率2位ながら2年連続のV逸。2年契約最終年となる来季は、なんとしても覇権奪回を成し遂げたいシーズンだ。オリックスが1位指名を公表している白鴎大の左腕・曽谷や富士大の右腕・金村、ヤクルトが1位公言済みの東芝の右腕・吉村らの映像をチェック。「みんな使いたいなと思う投手ばかり」と本音ものぞかせた。
ドラフトは未来への投資と来季に向けた明確な補強のバランスが重要だ。「ソフトバンクは世代交代をしながら強くなければならないチーム。イヒネ(の指名)は当然」と重々理解している。来年32歳を迎える正遊撃手・今宮の後継者となり得る内野手の獲得は重要テーマの一つ。「遊撃に転向して1年だが、足の運びやグラブさばきが軽快。肩も強い。打撃は遠くへ飛ばせる。(身長184センチの)大型ショートで、本当に今宮の後いけるくらいの選手」と、高校通算18本塁打の潜在能力を高く評価した。
仮に指名が重複すれば抽選のくじ引き役を務める。「もう、時の運。柳田君じゃないけど、神様に任せます」。野球界にとって運命の日、藤本スマイルはサク裂するか――。












