中日・立浪和義監督(53)が2日、監督就任1年目を6年ぶりの最下位で終えたシーズンを総括した。

 今季は66勝75敗2分けの借金9。「ご覧の通り最下位という結果に終わってしまったことの責任は、私にあると思う。特に今年1年、打つ方が昨年の成績と比べても、ほとんど一緒だった。監督就任1年目で皆さんにすごく期待していただいたが、本当にストレスのたまるシーズンにしてしまったのは、おわびしたい」と懺悔した。

 就任会見で「打つ方は必ず何とかします」と宣言したが、打撃は414得点、62本塁打といずれも2年連続でリーグワーストに低迷。「皆さんも見ていて分かるようにここ1本が今年も本当に出なかった。本塁打も60本くらいで、圧倒的に少ないので試合をひっくり返すような一発もほとんどなかったに等しい感じ。昨年からの課題はクリアできなかったので、そこが一番最下位になった原因」とした上で「(解説者として)外から見ているときに、だいたい思っている当時の選手のイメージがあった。改善できなかったところはあったが、ここまでチャンスで打てないとは思わなかった」と打ち明けた。

 今季を終えて、収穫について問われると「収穫あるかな…。何かありますか? 今年、選手に声をかけながら何とか力を発揮させてあげたいというふうな形でスタートしたが、例えばチームを締めるために、刺激を入れるためにも京田をああいう形にしたり、叱咤もしてきたが、結局、何も変えられなかった」と振り返った。

 立浪監督は5月に攻守に精彩を欠いた京田を「戦う顔をしていない」として試合中に横浜から名古屋へ強制送還。その後も打撃不振やコロナ感染もあり、今季は3度も二軍降格させ、8月16日に抹消して以来、そのままシーズン終了となった。そのため「うまく選手の力を発揮させてあげることができかなったというのが反省点」と猛省する。

 その上で「最終戦が終わって秋からもう1回しっかりと出直して、とにかく皆さんの期待に応えられるようなチームを目指してわれわれスタッフ、選手を含めて頑張っていきます。来年はもっと期待できる試合をたくさんできるように頑張っていくので見守ってほしい」と来季へ向けて巻き返しを誓った。