ドラゴンゲート23日の神戸大会で、土井成樹(41)がこの日を最後に専属フリー契約となることを発表した。

 土井はこの日、所属ユニット「ゴールドクラス」の箕浦康太、ミノリータと組んでホーホー・ルン、三代目超神龍、パンチ富永組と対戦。バカタレスライディングキックで富永から3カウントを奪った。

 試合後のリング上では一大決心を口にした。土井が「自分自身のキャリアと向き合って、さらなる可能性を試したい。さらに視野を広げたいということで今日まで会社と協議してきました」と語り始めると、斎藤了ゼネラルマネージャーも登場。「何回も土井と話し合いの場をもってきて、このたび新たな契約を結びました。今後土井は、専属フリーという形で活動していくことになりました。こういう話をするともう土井はドラゴンゲートに上がらないんじゃないかと心配する方もいると思いますが、安心してください。この先もこのリングに上がってもらいます」と、この日を最後にフリーに転向することが発表された。

 土井は11月まで試合をせずに、体のメンテナンスを中心とした準備期間に充てる意向。斎藤GMからは次回ビッグマッチの11月6日エディオンアリーナ大阪大会の出場をオファーされ「22年間やってきて僕のホームは、ここドラゴンゲートやと思ってます。家ですよ、家。11月6日ですね。分かりました。フリーとして第1戦ですね。参戦します」と快諾した。またメキシコでの興行再開を目指しているウルティモ・ドラゴンからもリング上で〝公開オファー〟が届き、前向きな姿勢を見せた。その一方で「ゴールドクラスとしての僕の役割は終えたかなと思います」と、ユニットからは離脱し心機一転することも明かした。

 バックステージで取材に応じた斎藤GMは「会社としても決してネガティブな話ではなくて。土井とは本当にスムーズに話を進めてきました。月に数試合はこちらからオファーして出てもらうつもりですし、本人の希望として活動範囲を広げたいということで。他団体さんもどんどんオファーしていただきたいですし、我々も変わらず土井と付き合っていきます」と説明。土井も「僕のわがままを会社に聞いていただいて感謝してます。決まったのは最近ですよね。外を見てみたいのもありますし、どれだけ今の土井成樹という1レスラーが通用するのか、人生は一度きりなのでチャレンジもまだまだできるぞっていうのを見せたいですし、それで何かを伝えられたらと思います」と決意表明した。

 土井は闘龍門5期生として2000年2月にデビュー。ドラゴンゲートでは団体最高峰のオープン・ザ・ドリームゲート王座を2度獲得するなどトップ戦線で活躍した。長年にわたって団体を支えたベテランが、新たな挑戦に打って出る。