復活のカギは――。1月に左股関節を手術した男子テニスの錦織圭(32=ユニクロ)が、プレースタイル変更を勧められた。

 今夏の復帰を目標に掲げていたが、19日に開幕するサンディエゴ・オープン(カリフォルニア州)も欠場。7月からエントリーした大会の欠場が続き、開催中の4大大会・全米オープンも出場できなかった。昨年10月のBNPパリバ・オープンを最後にツアーから遠ざかっている。

 そんな状況に〝日本のエース〟として4大大会などで活躍した沢松奈生子氏(49)は「あれだけ実績を残して、あの年齢で戦っている選手はやっぱり体が大事。体が万全でないと世界のトップクラスの選手と戦った際に1試合でまた体を壊してしまう可能性もある。錦織選手はそれを分かっているので、あえて100%になるまで(試合に)出ないのではないか」と推測した。

 錦織は2014年全米オープンで準優勝、16年リオデジャネイロ五輪では銅メダルを獲得するなど、粘り強いプレーが持ち味だが、年齢はすでに30歳超え。沢松氏は「錦織選手の場合は試合時間が長いのが一つの特徴。メンタルも強いので、徐々に相手を追い詰めていくタイプ。だけど、それは体力勝負になってしまうので、身体にかかる負担が大きい」と指摘する。

 それだけに年齢に応じたスタイルにチェンジする必要があるという。沢松氏はラファエル・ナダル(36=スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(35=セルビア)らベテラン勢の活躍を踏まえて「ナダル、ジョコビッチらは自分たちがどうやったら勝てるかという道をちゃんと探している。錦織選手は、どういうポイントの取り方をしていけば効率よく勝てるかを、見つけられたらいいと思う」と力説した。

 錦織がもうひと花咲かせる可能性は、まだありそうだ。