中日・阿部寿樹内野手(32)のバットが広がりつつある首脳陣批判を食い止めてくれたと、もっぱらだ。
29日の巨人戦(郡山)では5安打の固め打ちで2打点を挙げる大活躍。3―2の勝利に導き、チームの連敗を「6」で、屋外球場での連敗を「11」でストップさせた。
28日の巨人戦(山形)から球団新記録の8打席連続安打をマークし、ヒーローとなった阿部は立浪和義監督(52)に感謝。山形での試合前練習で指揮官から身ぶり手ぶりの打撃指導などを受けて「監督から『もっと思い切り振れ』と言われた。思い切り振った結果が、いい結果につながっている」と頭を下げる。立浪監督も「『バックスイングをしっかり取れと』と言った。どうしてもいくだけというか迎えにいってしまうので強く振れる状態を作ろうということで、結果が出てくれて良かった」と胸をなで下ろす。
投打とも歯車がかみ合わず、チーム状態はどん底だった。東北2連戦の直近4カードでは3度も屈辱の0―10で敗れ、6月は7度も零封負け。とにかく深刻な貧打に陥ってしまい、立浪監督が5月23日に中村紀一軍打撃コーチと波留二軍打撃コーチとの配置転換を断行したこともあり、SNSなどで一部ファンから「入れ替えは失敗だったのでは」「(中村)ノリコーチをまた一軍に戻した方がよっぽどいい」などと厳しい声が出始めていた。
それだけにチーム関係者は「今回、立浪監督の指導を受けた阿部が素晴らしい結果を出してチームを救ってくれた。1試合5安打とか、球団記録の8打席連続安打とか、なかなか打てるものではない。やっぱり立浪監督の指導力はすごいものがある。もし郡山でも負けて7連敗なんてことになっていたら『今の一軍首脳陣はいったい何をやっているのか』とか『立浪監督は選手に教えすぎだから黙って見ていた方がいい』とか言われてしまう可能性もあった」と安堵する。
しかし、連敗こそ食い止めたが、7月1日からは前カードで3タテを食らった阪神3連戦(バンテリン)。これ以上、負け続けると再び首脳陣批判も再燃しかねないだけに立浪門下生たちの奮起が注目される。










