阪神・伊藤将司投手(26)が17日のヤクルト戦(神宮)に先発し、8回を5安打4失点。一発攻勢に沈み、悔しい今季4敗目を喫した。チームはこれでドロ沼の8連敗。試合前時点で防御率1・69と抜群の安定感を誇っていた左腕の力をもってしても、悪い流れを断ち切ることはできなかった。

 0―0の3回二死一、三塁の場面でヤクルトの主砲・村上に痛恨の決勝3ランを被弾。「走者をためて『一発だけはダメ』という場面で打たれてしまった。コースもいいところに行ったと思うのですが、うまく打たれたなと思います」と悔しさを押し殺しながら振り返ったが、その後は立ち直り4回から7回までは5者連続三振を含むパーフェクトピッチ。自己最多の12奪三振をマークし、味方打線の援護が乏しい中、最終8回までを一人で投げ切った。

 伊藤将は春先に新型コロナウイルスに感染した影響で約1か月半もの間、戦線から離脱。にもかかわらず、完投数はリーグ単独トップの5をすでにマークしている。今季ここまで14試合に先発登板し、103回2/3を消化。現時点では規定投球回数未到達ながら〝隠れイニングイーター〟ぶりが際立つ。

 伊藤将は1試合で7回1/3以上を投げている計算になるが、これは現時点でセ・トップの投球回数を消化している広島・森下(1試合平均で約7回)や、4年連続で規定投球回数に到達している阪神・西勇(1試合平均で約6回1/3)すら上回る数字だ。

 高い制球力と多彩な変化球を兼ね備えた伊藤将だからこそ、少ない球数で効率よくイニングを消化することが可能。チームの中継ぎ陣に貴重な〝休日〟をもたらしてくれるプロ2年目左腕は、今や虎投に欠かせぬ存在だ。次戦こそ、ドン底に沈むチームを救いたいところだが…。