また、また、実らず…。巨人が3日の阪神戦(東京ドーム)に1―2で敗戦し、今季ワーストの借金7。悲願の10勝目をかけて先発した戸郷翔征投手(22)が8回108球を投げて2失点と力投するも援護に恵まれず、5敗目を喫した。
気持ちが白球にこもった。戸郷は初回の先頭・中野から全球直球で空振り三振を奪うと、続く島田も直球で三球三振。最後は近本を1球だけ変化球を挟むも直球で右邪飛に打ち取り、計13球中12球を直球勝負で三者凡退に抑えた。
3回に中野に先制適時打を放たれて阪神戦での連続イニング無失点記録は19で途切れたが、安定感ある投球は継続。味方の援護を信じて8回まで投げ続けると、被安打をわずか4本、その後の失点も5回に梅野に許したソロアーチによる1点のみと先発投手としての役割を十分に果たした。
それでも打線がつながりを欠き、得点圏まで走者を進めたイニングは5回の1度のみ。吉川の5号ソロで1点差にまで詰め寄ったのが精いっぱいだった。戸郷は「失点してしまったことは反省して、次の登板に向けてしっかり調整していきます」と既に視線の先を次戦へ。原監督も「よく投げたと思いますね」と評価した。
ベンチから見守っていた桑田コーチも歯がゆさを隠せなかった。「今日はブルペンであんまりよくなかったんで心配してましたが、マウンド上がったら別人のように球も走っていいボール投げていました。結果的に8回108球投げ切ってナイスピッチングだと思います。何とか10勝させてあげたかった」と無念の表情。
8回に代打を送られて交代となった際には「最後も本人も『交代ですか? もう1イニング投げられないですかね?』と言っていて、その気持ちは痛いほどわかるんですけどね、攻撃に転じるということでね、今日は敗戦投手になってしまいましたが、誠に残念でしたね」と「完投志願」を受けたことも明かした。
不運にもなかなか2桁勝利の壁を越えられない戸郷。未来のエース候補に課せられた試練は想像以上に大きなものなのかもしれない。












