近江(滋賀)が4大会連続16回出場の底力を見せつけた。第104回全国高校野球選手権大会(甲子園)7日目の12日、第3試合で3年ぶり7回出場の鶴岡東(山形)を8―3で下して3季連続となる16強入りを決めた。
先発マウンドに立った今秋ドラフト候補右腕・山田陽翔(3年)は序盤で3失点しながらも9回149球を投げ抜いた。
初回から今大会最速タイの148キロをマークし、気合十分だった。しかし、先制点をもらった直後の3回、相手先発の渡辺(3年)に高めの直球を捉えられて左翼ポール際に同点ソロを被弾。さらに無死一塁から土屋(3年)にも左中間への勝ち越し2ランを浴びて甲子園で初の2被弾を喫した。それでも、この回以降は本来のリズムを取り戻した。
6回まで毎回奪三振をマークするなど追加点を与えず、終わってみれば完投で初戦から2戦連続2桁となる12奪三振。駒大苫小牧(北海道)の田中将大(現楽天)、早実(西東京)の斎藤佑樹(元日本ハム)を超え、甲子園通算9勝目を飾った。
打線は3回裏に無死二、三塁から2番・清谷(2年)、3番・中瀬(3年)の連打で同点に追いつき、続く4番の山田自らも左翼への適時二塁打を放って勝ち越しに成功。打線は4、7、8回にも加点し、一気に突き放した。
試合後の山田は「高めにうわずった球は(相手が)打が売りなだけに見逃してくれず、簡単にホームランを打たれてしまった。そこのところは今日の一番の反省点。詰めの甘さが出た。その後、修正できたのは、次の回に自分のバットでしっかり逆転ができたところが大きかったと思う。自分で自分を救ったというか、自分が打てていなかったら、そのままズルズルといっていたかもしれない」と振り返った。
多賀章仁監督(62)は苦しみながらも力投したエースについて「山田がああいう形で2本のホームランを打たれたのは記憶にない。ただ、そこから真骨頂のピッチングをしてくれた」とコメント。一方で正遊撃手で5番を務めていた横田(2年)が急遽不在となるピンチを切り抜け、追う展開になりながら全員でカバーして無失策で勝利につなげたチームに関しても「これはやっぱり大きな成長。一戦ごとにこの甲子園は彼らに力を与えてくれている」と目を細めていた。












