完全復活の日は近いか――。巨人は9日の中日戦(バンテリン)に2―3で敗れ、5連勝を逃した。惜敗の中、4番・岡本和真内野手(26)は初回に先制適時打を放ち、4打数1安打1打点。7日のヤクルト戦(神宮)で19試合ぶりに22号弾を放った主砲にこの日、2つの〝復調サイン〟が見られた。 


 竜先発・柳を攻略できなかった。初回二死二塁から岡本和が右前へ先制適時打。3回にはポランコの適時二塁打が飛び出したが、6回2失点と逃げ切られた。一方、巨人先発・メルセデスは援護点を守れず、5回途中10安打3失点で5敗目となった。

 勝てば4月以来となる今季3度目の5連勝だった。再び借金4となった原監督は「(メルセデスは)まあ、ちょっと、打たれすぎだね。なかなか攻撃にもリズムが出てこないね」と嘆いた。

 追い上げムードに水を差す手痛い黒星。そんな中、チームにとっての光明は岡本和の状態が上向いてきたこと。7月は18戦1本塁打と苦しんだ4番にこの日、2つの〝吉兆〟が見られた。

 1つ目は適時打の方向だという。コーチ経験のある巨人OBは「岡本には打とうと思えばいつでも軽打を打つ技術がある。ただ、4番として気負い過ぎると、大きいのを狙って引っ張って凡打になってしまう」と指摘。その上で「右方向への適時打や犠打が出るのは、好調の証し。そうやって打点を稼いでいけば、試合終盤に点差が開いた状態で打席に立てる。4番へのマークも、僅差や同点時よりは甘くなる。その結果、自身の本塁打が増えることになる」とトンネル脱出の道を示した。

 もう1つは余裕が出てきたこと。この日の練習で背番号25は自身の打撃が終わるたびに、ケージ横で元木ヘッドと積極的に会話。約10分間の打撃練習中、同じ光景が繰り返された。

 元木ヘッドは以前「和真は集中しすぎると、何を言っても耳に入らない時がある。だから『今なら聞きそうだな』と思った時に『調子が良かった時はこうだった』と話すようにしている」と明かしている。

 元木ヘッドの言葉に熱心に耳を傾けたのは、気持ちに余裕が出てきた裏付けと言えそうだ。岡本和本人も「少しずつですが(調子は)良くなっていると思うので、継続できるように頑張ります」と手応えをつかんでいる。

 2年連続本塁打、打点の2冠王の好不調はチーム成績に直結するだけに、1日も早い完全復活が待たれそうだ。