圧巻の投球だった。ソフトバンク・石川柊太投手(30)が9日のロッテ戦(ZOZOマリン)で8回3安打無四球無失点の快投。三塁を踏ませず、4勝目(6敗)を挙げた。
およそ1か月ぶりの白星だった。その間は4試合で3敗、防御率6・00。試行錯誤してもうまくいかなかった。
育成選手からスタートし、2020年には投手2冠にも輝いた右腕だ。ただ、昨季は6勝9敗と苦しんでおり、再び勝ち星が遠のく状況。
「いろいろ試したり、やっていく中で結果が出ないと、どちらかと言えば年齢的にも『まだまだこれからだぜ』というところでもない。『尻すぼみしちゃうんじゃないか』『このまま引退じゃないか』というくらい危機感や不安、自信のなさというものが出ていた」という。
悩んだ末に原点回帰の思いを込めて、腕を振ることを意識した。「1球、1球をマン振りするというか。自分の中で開き直って、中継ぎのつもりで腕を振った」。敵地・ZOZOマリンの風も効果的に生かして、会心の投球につなげた。
先発投手にとって白星が次回登板への何よりもの活力剤となる。「しっかり自信を持って初回から投げ込んでいけるんじゃないかという心になりました」。お立ち台では「不甲斐ない気持ちのほうが強い。ここから勝ち星を積み重ねていきたい。その第一歩だと思います」とさらなる快投を誓った。












