もはやパニック状態だ。新型コロナウイルスの感染爆発で活動停止中の巨人。最新の球団発表で陽性者は計76人で、事態の終息は一向に見込めていない。球界内では、後半戦が始まる29日からの巨人のリーグ戦再開に疑問符もついている。そればかりか、29日から再開できた場合でも原辰徳監督(64)の復帰が間に合わない可能性も指摘され、監督代行の行方が妙な注目を集めている。
先行き不透明感は増すばかりだ。球団が23日までに発表した陽性者は選手47人、首脳陣11人、スタッフ18人の計76人。69人を保有する支配下選手の半数を超える38人が陽性で、故障者を除いた野手で試合出場可能なのは捕手が小林と萩原の2人、内野手は吉川と広岡の2人、外野手もポランコとウォーカーら5人という惨状となっている。
さらに、今後を見通すことも極めて困難だ。チームは後半戦が始まる29日のDeNA戦(横浜)に照準を合わせるが、球界関係者は「仮に陽性で無症状だった場合でも、症状が出れば復帰はさらに遅れる。選手を揃えられるかはまったく分からない。29日に間に合うとは限らない」という。
エースの菅野や主砲・岡本和、中田や丸ら主力の多くは20日に陽性判定を受けた。NPBのガイドラインによれば、無症状であれば「発症日から7日間経過した場合」が原則。29日には間に合う計算になるものの、陽性者がどういう経過をたどるかは分からない。
そもそも、陽性者の症状の有無も球団側は発表できていない。判断する医療機関側もひっ迫しており、判断が追いつかないという。
また、日程通りに後半戦をスタートできたとしても、原監督が不在となってしまう可能性もある。指揮官が陽性判定を受けたのは22日。無症状ならば同じく「発症日から7日間経過」が復帰条件で、療養機関中に何かしらの症状が出れば29日の復帰は絶望的となる。有症状の場合は、一部の〝例外〟を除き「発症日から10日間経過し、かつ、症状軽快後72時間経過した場合」。現場復帰はさらに遅れることになる。
そのため、球界内では「巨人はそれどころじゃないかもしれないが…」とささやかれながらも、ひそかな〝関心事〟となりつつあるのが「誰が監督代行を務めるのか」についてだ。
筆頭候補となるのは、原監督の〝右腕〟でもある元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチ(50)だろう。さらに、桑田真澄投手チーフコーチ(54)や阿部慎之助作戦兼ディフェンスコーチ(43)も候補とみられる。ただ、元木ヘッドと阿部コーチは20日に陽性判定を受けており、順調に回復することが絶対条件となる。
いずれにせよ、新型コロナのまん延で未曾有の危機にある巨人。あらゆるシミュレーションを迫られ、今後も混迷は続きそうだ。












