〝燃える闘魂〟アントニオ猪木が9月にデビュー60周年を迎える。
今年の2月28日に、武藤敬司がプロデュースする「PRO―WRESTLING MASTERS」で猪木のメモリアルセレモニーが開催され、リングに登場した猪木は長州力に促され武藤、蝶野正洋、そして観客のリクエスト(?)で長州力、前田日明の順に闘魂注入ビンタをお見舞いした。77歳の喜寿を迎えてもその存在感は健在だ。
さて、東スポ本社のデータベース化された猪木の画像をデビューのころから改めて見直すと、思わずクスっと笑ってしまう画像を発見した。
今から51年前、26歳の猪木が「若獅子」と呼ばれていた頃の1969年12月12日、後楽園ホールで行われた「力道山7回忌追悼プロレス大会」でのひとコマ。
この日猪木は故ジャイアント馬場さん、故吉村道明さんと組み、故ハーリー・レイスさん、故キラー・バディ・オースチンさん、ダニー・ホッジ組と6人タッグ(60分3本勝負)で対戦した。
この頃の猪木はタッグマッチの試合で、ここぞという場面でのタッチを受けての交代時、あるいは援護する時などコーナーポスト上段に素早く上り、トップロープから飛び降りてリングインしていた。飛び降りてノーステップで相手にドロップキックを見舞うのも見どころだった。
1対1で迎えた3本目、吉村さんがオースチンさんに得意の回転エビ固めを決めたその時、猪木と馬場さんは援護するためリングイン。猪木は例によってトップロープから勢いよく飛び降りた(写真)。その時、予想もしなかった悲劇が猪木を襲った。
乱入したレイスさんに、馬場さんが逆水平チョップを見舞おうと勢いよく引いた右手が飛び降りてきた猪木の顔面を直撃! まさかの出来事に、何が起きたのか馬場さんもさぞ驚いたことだろう。
69年の猪木はまさに若獅子と呼ばれるにふさわしいファイトぶりで脂が乗っていた。この試合の10日前には大阪でドリー・ファンク・ジュニアの保持するNWA世界ヘビー級王座に挑戦し、両者ノーフォールのまま60分フルタイムの引き分け試合を行い、5月にはクリス・マルコフを破り第11回のワールド・リーグ戦を初制覇とまさに猪木人気がブレークした年。
そんな乗りに乗っていた猪木の思いがけないハプニング写真だった。












