【高橋雅裕「道なき道の歩き方」(最終回)】工藤公康さん(現ソフトバンク監督)にもし、僕がコーチとして呼ばれたら…怒られ役になるでしょうね。逆にいろんな細かいことを言われた時に他のコーチのように黙るんじゃなく、僕だから言えるんじゃないかって思います。まあ大変だろうとは思いますけどね。工藤さん、このあとDeNAの監督でもやってくれないかなあ(笑い)。
横浜OBでいうなら佐々木主浩も監督をやりたい欲がないやつです。ああ見えて性格は小心者ですよ。大魔神って言っても見えとか虚像で、投げ終わった時にめちゃホッとした顔をするでしょう。あれが本当の顔です。あれだけの成績残しているのに自信を持てない部分があったし、自信を持てたのは最後の方でしょう。あんなナリであんなふうに見られたから、そうしなきゃいけないっていうね。
若いころから仲良くてよく飯に行ってました。僕を慕ってくれていたと思うし、試合の話もよくしましたね。あいつはアホほど酒を飲む。僕は飲まないから一緒に飯に行って、そのまま飲みに行かず、一回2人で宿舎に帰って、あいつは別でまた出て行ってましたね。
でも…指導者ってそんなカネになる世界じゃない。タレントや評論家でテレビに出てる方がカネになるし、江川卓さんってそうでしょ。指導者をやってもおかしくないのにやらないですもん。球界に恩返しとかよく言うけど、僕にはキレイ事と思います。ハクをつけるためにコーチをやっておくというのはあっても、ほんとに恩返しを考えるならカネはいらないでしょ。佐々木は功労者だし、やってもおかしくない人材だけど、今のDeNAでそこまでやりたいとは思ってないでしょう。馬主やっている方が楽しいんじゃないですか。
DeNAとしては将来、三浦大輔(二軍監督)に監督をやらせようとしているんじゃないですか。人気選手だったので集客の期待もできると…。番長って言ったってリーゼントだから番長って言ってるだけで、清原和博みたいなほんとの番長じゃないですしね(笑い)。野手のことがわかるのか、参謀をどう作って脇を固めていくのか、という興味はありますよ。二軍でどんな起用法をするか、どんな育成をするか、注目してます。
僕は…必要としてくれるならどこでも行きます。古巣だからとか、育ててもらったから、というのはない。DeNAに「OBだし、力を貸してくれ、必要だ」と言われれば、おカネが高くなくてもアリですよ。必要でないところで仕事するほどつまらないものはないのは経験済みなので(笑い)。今思えば1年間(2008年)何しとったんやと思いますもん。何もやらせてもらっていないのに評価だけされるのは、もう嫌ですよ。独立リーグでもいい。手伝ってくれ、と言われたら行きます。頼まれたのにそれができなかったらクビでいいんですから。(終わり)
☆たかはし・まさひろ 1964年7月10日、愛知県豊明市出身。名古屋電気(愛工大名電)で1981年夏の甲子園大会に出場。82年のドラフト会議で横浜大洋に4位指名され、入団。内野手として88年に全試合に出場。88年から89年にかけて遊撃手の連続無失策(390連続守備機会)を記録した。96年オフにロッテに移籍し、99年に引退。2000年からロッテ、楽天、横浜で守備、走塁コーチを歴任した。11年には韓国・起亜、16年から4年間はBCリーグ・群馬でも指導した。現在は解説者や少年野球の指導にも当たっている。












