明るいムードメーカーにタイムリミットが迫りつつある。巨人は7日の西武戦(ベルーナ)を4―9で落として2連敗。楽天から加入して3年目のゼラス・ウィーラー内野手(35)が昇格即「7番・左翼」で出場も3打数無安打と起爆剤にはなれなかった。これまでチームを引っ張って来たベテラン助っ人の現在位置は…。

 救援陣が踏ん張れなかった。打線は1点を追う4回にウォーカー、岡本和、増田陸の適時打で一挙4点を奪って逆転。先発アンドリースの来日初勝利を後押しした。

 だが4―2の6回一死二塁で登板した2番手・菊地が押し出し四球。3番手・鍬原が逆転の2点適時打を浴び、7回以降も平内と戸田が失点を重ねて大敗となった。原監督は「(救援陣は)先発ピッチャーをカバーする役割ではあるわけでね。そこがなかなかカバーしきれなかった」と振り返った。

 一方、野手陣ではこの日、中田に代わって4月18日以来、49日ぶりに一軍昇格したウィーラーが2回一死一、二塁で一邪飛に倒れるなど3タコ。6回の守備から立岡と交代した。

 キャンプから好調を維持して開幕スタメンを獲得したウィーラーだが、打撃不振と新助っ人ポランコ、ウォーカーの台頭により出場機会が激減した。「味方のプレーを自分のこと以上に喜ぶウィーラーは常にベンチにいてほしい存在。ただ外国人枠もある以上、どうしても打てる選手を優先することになるのは仕方がない」とチーム関係者も嘆く。

 今回は中継ぎ投手のデラロサ、ビエイラが揃って不調という「エアポケット」での昇格となったが、ウィーラーに与えられた時間はそう長くはない。限られた打席でアピールできなければ再降格の憂き目が待っている。

 2015年の楽天入りから来日8年目。日本人扱いとなる国内FA権取得も23年シーズン中に可能となるが、二軍生活が長くなればそれも水の泡となる。

 シーズン前、ウィーラーは今季の外国人8人体制について「競争が激しいというのはいいこと。それぞれがみんなのいいところ、最大限をそれぞれの選手が引き出せる。環境が厳しいということはいいことだ」と真っ向勝負を宣言していた。17年に31本塁打を放つなど7年連続2桁本塁打を継続中のウィーラーが、逆境から意地を見せられるか注目だ。