あと一歩届かず――。ウクライナ代表は5日(日本時間6日)、カタールW杯欧州予選プレーオフ(PO)決勝のウェールズ戦(英カーディフ)に0―1で敗れ、2006年以来2度目の出場を逃した。MFアンドリー・ヤルモレンコ(ウェストハム)のオウンゴールが決勝点となってしまった。一方のウェールズは1958年以来、64年ぶり2度目の本戦出場権を獲得した。

 ロシアのウクライナ侵攻により、3月から今月に延期されていた中、ウクライナは1日のPO準決勝でスコットランドに3―1で勝利してW杯出場に王手をかけていたが、結末は非情なものだった。

 0―0の前半34分。ヤルモレンコが、ウェールズ代表FWガレス・ベイルのFKを頭でクリアしたところ、そのままゴールへと吸い込まれてしまった。思わぬ形で先制点を献上したが、ウクライナイレブンは、あきらめなかった。後半31分には、ベイルの至近距離からのシュートをGKヘオリー・ブスチャン(ディナモ・キーウ)がスーパーセーブ。同39分にはFWアルテム・ドフビク(SKドニプロ―1)が左クロスに頭で合わせたが、相手GKに阻まれた。結局、ゴールを奪えず無念の敗戦となった。

 2月24日に始まったロシアの侵攻後、ウクライナ国内のサッカーの活動は停止。約1か月のスロベニア合宿を経てPOに備えたが、特に国内組は十分な準備をできたとは言えない状況だった。それでもMFオレクサンドル・ジンチェンコ(マンチェスター・シティー)は「われわれ全員は持っているものをピッチで出した。ウェールズは素晴らしいプレーをしたし、好セーブを見せた(相手GKの)ヘネシーはこの試合の最優秀選手になった。今日は負けるに値しない。ウェールズがW杯で最高の成績を収めることを願いたい」と胸を張った。

 歴史的勝利を収めることはできなかったが、苦境にあっても、それに負けずに戦い続ける姿勢は世界中に感動を与えた。