巨人が21日の阪神戦(甲子園)に1―2で敗れ、ゲーム差なしの2位に転落。原辰徳監督(63)が終盤に見せた執念の采配も実らず惜敗となった。

 序盤は思わぬ誤算が重なった。制球力が自慢の先発・シューメーカーが「もっとストライク先行で投げていればよかった」と立ち上がりからボール先行の投球が目立ち、初回にマルテの先制適時打で1失点。続く2回にも一塁・中島の守備の乱れも絡みさらに1点を失った。

 なんとか3回以降は立て直しに成功して無失点投球を続けたものの、打線に元気がなく…。8回までにわずか3安打で得点圏まで走者を進められない苦しい展開が続いた。

 それでも9回にはこの日最大のチャンスが到来。相手守護神・岩崎からウォーカーが鮮やかな中前適時打を放ち1点を返すと、なおも無死一、二塁のチャンスで打席には首位打者争いを繰り広げている吉川。ここで指揮官はバントのサインを出し、1点を確実に奪いに行く執念の采配を見せた。

 そんな意表を突く作戦も実らず。前日にもチャンスで犠打を決めた吉川だったが、この日は3バント失敗に倒れると、後続からも快音は響かず無念の惜敗となった。

 原監督は「先発も立ち上がり不安だったけどよく2点で抑えた。それまで終盤もっていけたというところにね、もう少しやっぱり仕掛けが早くないとでしょうね」と総括。吉川のバント指令についても「次4番だしね」と繋ぐ野球の重要性を強調した。元木ヘッドも吉川の送りバント失敗はきっぱりと断罪。「まあ、ミスですよ」と厳しい表情を浮かべた。

 前夜には延長12回に勝ち越しを決めて5時間3分に渡る死闘を制した原巨人だったが、あと一歩及ばず。連日の虎狩りとすることはできなかった。