再加速の予感が漂う。ソフトバンクは24日の日本ハム戦(札幌)に11―4の快勝。新人の野村勇内野手(25)がプロ初の1試合2発を放ち、5カードぶりの勝ち越しに大きく貢献した。

 俊足で内外野を守れる公称では身長175センチ、体重80キロのドラフト4位ルーキーが自慢のパンチ力を発揮。NTT西日本での社会人時代は4番に君臨した野村勇に、藤本監督は「自分のツボを持っている。社会人でダテにあの(小さな)体で4番を打ってきたわけじゃない」と舌を巻いた。

 若い力が躍動するチームは、これで4試合連続の2桁安打と好調だ。3年目・柳町が前日の3安打に続いて、この日も複数安打をマーク。指揮官が「若い選手が目をギラギラさせている」と喜ぶ突き上げが顕著になってきた。チーム内の競争は激化の一途で中堅、ベテランには緊張感が生まれている。26日からの西武戦(ペイペイ)には、左肩痛でリハビリ調整中の柳田が一軍に合流する。主砲が復帰すれば、その枠を誰かが奪われる――。そんな危機感も「突き上げ」と「競争」の背景にはある。

 この日は6回守備から出場の川瀬が少ない出番の中で安打を放つなど、それぞれの持ち場でアピールする選手が多い。なかなか状態の上がりきらない大物助っ人のガルビスについても、指揮官は「競争」の対象と明言。レギュラー枠がガラ空きの今、一気にその枠をつかみ取ろうと目の色を変えている若手を中心に好循環が生まれている。

 そんなチーム状況を表すように「(仮に野手同士なら)柳田の代わりに誰を落とすんだろう」という声がチーム内からは聞こえてくる。普通は〝外野〟から1人、2人はすぐに名前が挙がるもの。それだけに首脳陣はもっと頭を悩ませているはずだ。

 柳田帰還、競争激化…再加速をもくろむ鷹には確かな上積みがある。