ロシアのフィギュアスケート界の「皇帝」と称されるエフゲニー・プルシェンコ氏が開催したアイスショーで大事故が発生したことを受けて、ロシア国内でも批判が高まっている。

 プルシェンコ氏が開催したアイスショー「ユニオン・オブ・チャンピオンズ」で、北京五輪男子代表のエフゲニー・セメネンコが4回転ジャンプを試みた際に転倒。頭を強打して救急搬送される事態となった。

 こうした中、ロシアメディア「チャンピオナット」は「プルシェンコと(妻の)ルドコフスカヤは、トゥトベリーゼを上回るショーを作りたいと思っている。しかし、それでは意味がない」と題する記事を掲載。「プルシェンコとルドコフスカヤは、3月から4月にかけてロシアで行われる他のショーをしのぐという明確な目標を掲げた」とし、同時期にロシア・フィギュア界の重鎮であるタチアナ・タラソワ氏や「鉄の女」ことエテリ・トゥトベリーゼ氏らがアイスショーを開催していることを指摘した。

 その上で、同記事では「すでに観客はフィギュアスケートを見る目が洗練されており、彼らを驚かせることは難しい」「4回転ジャンプを含むサプライズを行うのが通例であるロシアのアイスショー全般の性質の問題」などと問題点を分析。「確かに現代は競争社会だが、他のショーと肩を並べたいのではなく、フィギュアスケートや芸術に焦点を合わせてはどうだろうか」とショーのあり方に疑問を投げかけた。