メジャーで27歳の日本人同級生コンビが10日(日本時間11日)に躍動した。エンゼルスの大谷翔平投手(27)は本拠地でのアストロズ戦に「1番・DH」で出場し、3回に自己最速119.1マイル(約192キロ)のロケット二塁打をマーク。8回に左翼ポール際へライナーを放ったが届かず、今季初アーチはお預けだった。一方、カブスの鈴木誠也外野手(27)は本拠地でのブルワーズ戦に「5番・右翼」で出場し、初回に中堅左へ移籍1号となる3ランを叩き込んだ。

 大谷のバットがロケットを発射したのは1―0の3回一死一塁だった。相手先発は右腕ウルキーディ。2019年7月7日に敵地で豪快な一発を左中間に運んでいる。フルカウントからの6球目、真ん中高めの直球をファウル。そして7球目、内角高めの95・1マイル(約153キロ)の直球をフルスイングすると乾いた金属音を発した超高速ライナーは右翼へ。速すぎてカメラは打球を追えず。一瞬、遅れて右翼席を映した時にファンが大歓声を上げていた。今季初アーチかと思えたが、角度が17度と低く、エンタイトル二塁打だった。開幕4戦目で放った今季2本目の安打は初長打となった。

 打球速度は驚異の119・1マイル(約191・67キロ)でもちろん自己最速だ。試合を中継していた「バリー・スポーツ・ウエスト」で実況を務めたパトリック・オニール氏は「何だって! 冗談じゃないのか! なんてショットだ」と驚いた。21年4月12日のロイヤルズ戦の7回にマークした119マイル(191・51キロ)を更新した。この時も二塁打だった。

 一死二、三塁で打者は2番トラウト。右翼へ飛球を打ち上げると三走はタッチアップで本塁突入。微妙なタイミングでアウトの判定にエンゼルスベンチはチャレンジしたが、判定は覆らなかった。

 ちなみに119マイル以上の打球を複数放ったのは15年のスタットキャスト導入以降、大谷が3人目だ。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者のツイッターによると、ヤンキースのスタントンが28本、ヤンキースのジャッジが6本記録している。左打者では最速で、メジャーでも規格外であることを証明した。

 初回先頭はフルカウントから6球目、ボール気味の内角高めの直球を振り切るも捕邪飛。2番手の右腕メイトンと対戦した6回先頭は3球三振に倒れた。8回先頭では4番手の右腕ネリスと対戦。カウント1―2から96・4マイル(約155キロ)の外角高め直球を捉えて逆方向へ。鋭いライナーが左翼ポール際に飛んだが、左翼マコーミックがランニングキャッチ。エンゼル・スタジアムは大きなため息に包まれた。開幕4連戦は残念ながら不発に終わったが、4打席目の左直は引っ張り傾向だっただけに期待が持てる。

 チームは1―4で逆転負けして1勝3敗と負け越した。大谷もエンゼルスも11日(同12日)の本拠地マーリンズ戦で巻き返す。