新日本プロレスの内藤哲也(39)が、13度目の対決で再逆転を狙う。「NEW JAPAN CUP(NJC)」準決勝で勝利したIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(34)からの指名により、5月1日の福岡PayPayドーム大会での挑戦が決定。通算戦績6勝6敗で迎える一戦でオカダに連勝することが新日本マットの現状打破につながると主張する。その真意とは――。

 内藤は3月大阪城大会のNJC準決勝でオカダに勝利を収めたものの準優勝に終わった。だが、9日の両国国技館大会でNJC覇者ザック・セイバーJr.を下しV3に成功したオカダからの指名で挑戦が決定した。

 2月札幌大会のIWGP世界王座戦では王座取りに失敗しており、1勝1敗で今年3度目の黄金対決を迎える。

 内藤は10日の会見で自身にとってオカダはどんな存在か問われ「目障りな存在、ですかね。悪い意味ではなくて。常に嫉妬の対象でした。ただ、今は割と余裕を持って見れるかなって。だからこそ言えるのかもしれない。オカダ・カズチカって存在があったからこそ、今の俺があるのかな」と改めて特別な思いをのぞかせた。

 2007年にオカダのプレデビュー戦の相手を務めたが、その後は後輩に先を越され続けている。IWGPヘビー級王座奪取もG1制覇も先に達成された。内藤の勝利で始まった過去12戦のシングルは6勝6敗と全くの五分だが、連勝は一度もない。逆に16年6月大阪大会と18年1月東京ドーム大会のIWGP戦で連敗を喫し、通算戦績でも内藤が追いかける展開となっている。

 それだけに、13度目の戦いで今度こそ立場を再逆転させる。会見後に本紙の取材に応じた内藤は「ここで俺が連勝して王者になれば、ようやく立場的にも対戦成績的にも、また上に立てるんじゃないかな。俺はオカダを追いかけてきて成長できたと思ってますから。そろそろオカダにも、また目障りな存在が必要だと思いますし、それになれるのは俺しかいないんじゃないかと思ってますよ」と語った。

 昨年のG1で完全復活を果たしたオカダは旗揚げ50周年の主役として〝1強状態〟を築き始めている。内藤は「常に勝つ王者は目指すべきレスラー像ではありますけど」と前置きした上で「追われ続けるオカダの姿はお客さまも見飽きてしまってるんじゃないですかね。ここで俺が目障りな存在になることが、オカダのためであり、オカダを大事にしている新日本プロレスのためになるんじゃないかと」。独走を止めるだけでなく、オカダに追いかける目標が生まれることこそが、新日本マットの活性化につながると強調した。

 団体にとって実に21年ぶりの福岡ドーム決戦。この10年の団体をけん引してきた内藤とオカダの〝第3ラウンド〟は、今後のプロレス界を占う大一番となる。