第94回選抜高校野球大会(甲子園)第8日の27日、第1試合は星稜(石川)が大垣日大(岐阜)を6―2で下してベスト8入りを決めた。4番・若狭(3年)の2ランなどで効果的に得点を積み重ね、安定感のある投手陣が危なげない継投で相手を寄せ付けなかった。
22日の初戦・天理(奈良)戦で右手中指の爪が割れるアクシデントで状態が懸念されていたマーガード真偉輝キアン投手(3年)が中4日で先発して6回1失点の力投。角度ある真っすぐは球威があり、制球もよく快調にアウトを積み重ねて、チームに流れを呼び込んだ。
林和成監督(46)は「2日前に正式に(先発を)伝えた。状態を確認して、本人から『投げたい』『行きたいです』と。彼の言葉を聞いて『任せた』と伝えました」と舞台裏を明かした。患部の状態についてマーガード自身も「痛みもないし、違和感もない」と何食わぬ顔。6回87球でマウンドを譲ったことについても「次の戦いに備えるためです」とサラリと言ってのけた。「選抜でまだ星稜はベスト4に行ったことがないので、その壁をまずは破りたい」と早くも腕をぶし、たのもしいエースの矜持を示した。
1年生の時から才能を認めて起用してくれた林監督が今大会限りで退く。「1年生の時から使ってもらって、その経験が今、生きている。感謝しています」。指揮官に有終の美を飾らせるべく、エースのギアがまた一つ上がった。












