ノアのGHCヘビー級王者・藤田和之(51)が一大危機だ。潮崎豪とのV2戦(4月30日、東京・両国国技館)へ沈黙を破った王者だが、どれも要領を得ないものばかり…。盟友の〝悪魔仮面〟ケンドー・カシンはこの状況に、藤田が何者かに操作されている可能性を指摘した。

 潮崎の挑戦表明を受けた23日の後楽園大会で、藤田は「アイム・ノア。アイム・チャンピオン」以外の言葉を一切発することがなかった。その真意を聞き出すべく直撃すると、意を決したかのように語り始めた。

「この間ね、福岡の試合後、歯医者に行ったんですよ。豚足を食べたら歯が欠けちゃって…大変でした。後楽園の日にも歯医者行って、型取って。来週戻すんです。そんな感じですかね」

 聞きたいことはそんなことではない。潮崎とは2020年3月のGHC王座戦で30分以上のにらみ合いを展開した上で敗戦。因縁の相手とのV2戦への思いを改めて問うと、再び口を開いた。

「この間ね、福岡の試合後、インスタライブデビューしたんですよ。カシン、桜庭(和志)、鈴木(秀樹)がいて。あとはスタッフの人。今後も機会があれば小林さん、大石さんと協力して出たいと思います」

 今年2月にGHC王座を初戴冠しノアに入団。「これからは野獣ではなく、人間・藤田和之として生きていきたい」と〝人間宣言〟を繰り出した。だが、肝心の人間語が通じないとはどういうことなのか。これでは人間どころかまるで鉄人28号で、誰かに操られているようにさえ見える。

 そこで盟友のカシンに状況を伝えると「裏で誰かが操っているんじゃないか? いや、俺じゃない。俺じゃないって。サイバーグループの仕業じゃないですかね。ただ、高木三四郎ではないだろうなと。なにしろAEWから…(以下略)」と〝黒幕〟に操作されている可能性を指摘する。

 その上で「危機ですよ、危機。今の彼は過去最高の好意的な目を向けられてる。あれだけしょっぱいとか、ウエートトレーニングをしないとか、腹が出ているとか言われたのに…。あの誹謗中傷のコメントが楽しみだったのに、なくなってしまった」と偏った目線による藤田本来の魅力が失われてしまったと嘆いた。

 リング上での好調ぶりとは裏腹に、周囲は変貌ぶりに危機感を覚えている。果たして人間・藤田はどこへ――。