フィギュアスケートの世界選手権(フランス・モンペリエ)で、国際中継で解説を務める英国人2人が、ペアの元五輪メダリストでメーガン・デュハメルさん(カナダ)に対して不適切発言をしていた問題で、騒動前にデュハメルさんが解説者2人の〝親ロシア勢〟発言に抗議していたことが引き金になったのでは、と注目を集めている。
23日に行われたペアショートプログラム(SP)中継で、解説者の英国人のサイモン・リード氏とニッキー・スレーター氏が、マイクがオフだと勘違いし会話。「良かった?」「まあ、彼女がツイートしたら、気に入ったかどうか分かるだろう」「彼女のことは気にするな」などとデュハメルさんについて語り、最後に侮蔑発言をした。国際スケート連盟(ISU)は「いかなる差別的、偏見的な発言も強く非難する」と声明を出し、解説者2人の永久追放を決めた。
実はこの騒動の前に、解説者たちに対するデュハメルさんのツイートが話題になっていた。「ISUのユーチューブ配信解説者が、ロシア勢が世界選手権にいないのは悲しいと言っていた…。そしてスケートをよく見ていないので、ジャンプの回転について『よくわからない』とも言っていた。えっと、ISU、もっといい選択肢があるはずです」というもの。2人がウクライナ侵攻により国際大会から除外されているロシア勢の不在を嘆いたことなどに抗議し、交代を求めていたのだ。
ペアの三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)のコーチも務めるデュハメルさんだが、北京五輪ではドーピング違反が発覚したロシアのカミラ・ワリエワの大会出場継続が認められたことについても猛批判をしていた人物。ロシアでも、その言動が取り上げられており、今回の騒動についてもロシアメディアは大注目だ。「スポーツ・エクスプレス」は「ロシア選手に対する論争が原因で侮蔑発言された」と報道し、これまでのロシアに対する発言についても触れている。
侮蔑発言が優雅なイメージのフィギュアスケートで飛び出すとは。ロシア問題の根は深そうだ。












