やはり地震の予兆だったのか…。16日深夜、福島県沖を震源とする地震の発生数日前には東京・大田区呑川でボラの大量死が起きており、宏観異常現象かと危惧されていた中、大きな地震となった。

「太平洋側の大規模地震が心配です」と先週、話していたのは、防災アナリストで一般社団法人「日本民間防衛連合会」の金子富夫代表理事だ。今月7日から8日にかけ、大阪の大川で約7500匹のボラが大量死し、地震の前に動物が異常行動を起こす宏観異常現象ではないかと危惧。すると11日に兵庫南東部を震源とする震度3の地震が起きた。宏観異常現象と地震の因果関係は科学的に解明されていないが、研究機関や各自治体で独自にデータを収集、分析作業が進められている。

 東京でも6日から7日にかけ、大田区の呑川で1000匹以上のボラなどの魚が大量死し、区では回収作業に追われた。

 金子氏は「河川の異常はないとの結果だったが、単に酸欠などでの死滅ではないようでした。魚類は何かしらの危機を感じて、河川に大量に逃げ込んできたのではないか」と指摘する。

 青森県横浜町の陸奥湾沿岸でも、先月中旬から大量のイワシが海岸に打ち上げられている異常現象が起きていた。

 金子氏は「専門家は水温低下が原因と分析していたが、呑川の大量死と合わせて、やはり東京近辺、東北地方太平洋沖地震の再来が起きないかが心配。東京大学の地震の専門家などの研究では宏観異常現象から地震発生前に多くの自然現象が発生する学説を発表している。河川、野原、山野などで普段とは何か違う異変を感じたならば、危機意識を持つことが大事」と警鐘を鳴らしていた直後の福島沖での地震だった。SNSでは地震発生前や発生直後に宏観異常現象と思われる報告が続々とあった。16日午前2時前、一部が赤くなった映像をアップした投稿者は「でかい地震くるかもよ」とキャプションを付けていた。

 京都の男性は「昨日か一昨日かに『カラスの様子がおかしい』とSNSで複数報告されていた」と指摘。千葉の女性は、16日午後10時ごろから11時すぎまで、飼っているハトがずっと鳴いていたのを変だと感じ、「やっぱり動物ってわかるのかなあ」とツイート。また、東京湾近くに住む女性によると、16日昼、自宅周辺が磯臭く、地震の前兆と思っていたといい、「ホンマに地震きて焦った」とツイートした。