フィギュアスケート界で顕著な活躍を見せた選手を表彰する国際スケート連盟(ISU)主催の「ISUスケーティングアワード」からロシア勢が除外となりそうだ。ロシア放送局「マッチTV」によると、ISU幹部は一連のウクライナ侵攻を受けて、今季はロシアの選手やコーチらを表彰の対象から外す決定を下したという。

 同アワードは一昨年にISUが新設。シーズン通してファンへの影響力、メディア注目度、スポンサー評価を向上させ、競技発展に寄与した選手に贈られる。3季目に当たる今回は夏にオンラインで開催する予定。最優秀スケーター賞(MVS)、ベストコスチューム賞、ベストエンターテインメントプログラム賞、最優秀新人賞、最優秀振付師賞、最優秀コーチ賞、生涯功労賞の7部門が設けられているが、同放送局によると全部門からロシア勢が排除される見通しだ。

 今季のロシア勢はジュニアおよびシニアのグランプリ(GP)で数多くの金メダルを獲得。ヨーロッパ選手権では全4種目(男女シングル、アイスダンス、ペア)で優勝。さらに北京五輪では団体戦と女子シングルで2つの金メダルに輝いている。

 本来なら北京五輪金メダルのアンナ・シェルバコワをはじめ、衝撃のシニアデビューを飾ったカミラ・ワリエワ、さらに多くの有力選手を育成して初年度に最優秀コーチ賞に輝いているエテリ・トゥトベリーゼ氏も受賞濃厚だったが、今回の決定でいずれも表彰は消滅する。なお、初年度は羽生結弦(ANA)が初代MVSに輝いている。

 ロシア、ベラルーシ勢を巡っては、全世界のスポーツ界から除外されており、フィギュア世界選手権(23日開幕、フランス・モンペリエ)でも除外となっている。