イングランド・プレミアリーグのチェルシーにさらなる逆風だ。2020―21年シーズンからユニホームスポンサー(胸部分)を務めている英通信大手「THREE」が同クラブとの契約を一時停止すると、英紙「ミラー」が報じた。

 ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、チェルシーのオーナーでロシア人実業家ロマン・アブラモビッチ氏(55)が10日に英政府から資産を凍結された。すでに計画していたチーム売却ができなくなり、クラブに資金を投入することも禁止となった。さらにオフィシャルショップの営業も停止となり、新たなチケットの販売も禁じられた上で選手との契約更新や移籍もストップとなる。

 試合の開催こそ認められたものの、今後の見通しは不透明で、チーム運営に大きな影響が出るには避けられない。そんな中、同紙によると、チェルシーと年間4000万ポンド(約60億8000万円)でゼッケンスポンサーを務めているTHREEが契約を一時停止するという。ホームスタジアムとなるスタンフォード・ブリッジ周辺に掲出される広告ボードからも同社のロゴが削除されることになった。

 また年間1000万ポンド(約15億円)でチェルシーとユニホームスポンサー(袖部分)契約をしている韓国の自動車メーカー「Hyundai(現代)」も10日に「現在チェルシーの状況を見極めている」との声明を出し、同クラブからの撤退を示唆するなど、苦しい状況の中、計75億円ものスポンサーを失うことになる。

 昨季の欧州チャンピオンズリーグを制覇した名門はクラブ存続の危機に追い込まれたようだ。