テニス男子世界ランキング2位のノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)が、大型スポンサーのアパレル大手「ラコステ」から契約を解除される見込みとなった。

 ジョコビッチは新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否して1月の全豪オープンを欠場。その際にオーストラリア政府と対立して大騒動に発展した。今後は4大大会への出場も流動的な中、セルビア紙「ブリック」は最大のスポンサーが離れると報道。「ラコステは2025年まで契約を結んでいたが、セルビアのテニス選手との契約を打ち切る話が進んでいる。ラコステはジョコビッチがオーストラリアから強制退去を命じられたころから別れを考えていた」と伝えている。

 同紙によると、同社は17年、ジョコビッチの誕生日にあたる5月22日に契約を締結。当初は今年までの契約だったが、昨年8月に25年まで延長された。しかし、ワクチン拒否騒動をきっかけにラコステの態度が一変。「強制退去もあり、否定的な報道が相次いだため、宣伝を新しい顔に頼りたい」と〝広告塔〟の変更を検討しているという。

 さらに、同紙は「契約料は年間940万ユーロ(約12億円)、(残り3年の)合計で2820万ユーロ(約36億円)を失うことになるだろう」と指摘。実際に契約解除となれば、手にするはずだった巨額のスポンサー料が消滅することになる。

 ジョコビッチのスポンサーを巡っては、自動車大手「プジョー」が契約打ち切りの方針を表明したばかり。その契約料は「数百万ユーロの価値があると考えられている」(同紙)というだけに、最強王者が起こした騒動による〝代償〟はとてつもなく大きい。

 ジョコビッチは9日に開幕したBNPパリバ・オープン(米インディアンウェルズ)にエントリーしているが、出場は未定。いずれにせよ、今後もコート内外で厳しい状況が続きそうな雲行きだ。