イングランド・プレミアリーグのチェルシーで、オーナーのロマン・アブラモビッチ氏から運営権を譲渡された評議員6人に辞任の動きが浮上して大混乱の様相を呈してきた。
アブラモビッチ氏はロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、プーチン大統領と近い関係にある影響を考慮してクラブの運営権を手放すことを決定。クラブの慈善団体で評議員を務める6人に運営権が譲渡されることになった。
しかし英紙「テレグラフ」は「アブラモビッチによるチェルシー財団への運営権の引き渡しは、辞任を検討している評議員や慈善委員会が調査を開始することで混乱に直面している」と報道。
「6人の評議員のグループに運営権が渡されると発表されたが、少なくとも2人は個人的に危険にさらされている懸念がありその場にとどまらない可能性がある」と指摘した。
辞任の動きが出ている理由について同紙は「財団も慈善規制当局からの精査を受けており、チェルシーは計画について再考の必要があるかもしれない。現状で財団の一部のメンバーは、組織がサッカービジネスを運営するのに不適切な手段であると信じている。利害の対立に関する個々の問題があり、財団の一部としてクラブを運営することが慈善法に適合できるかの懸念も表明されている」とした。
評議員のメンバーも英国当局から資産凍結など制裁の対象として調査対象になっていることに加え、慈善団体が営利組織のサッカークラブを経営することに法的矛盾があるとして異論を唱えるメンバーが出ているのだ。
今後は「チェルシーにある選択肢は引き受け者が辞任した場合、メンバーを交換するか、少人数のグループで進めるか、計画を完全に変更してクラブ運営の新しいモデルを見つけるかだ」と同紙は分析。いずれの選択肢も問題点があるため、今後クラブの運営に支障をきたす可能性がある。
名門チェルシーの迷走が深まりそうだ。












