全スポーツ界からロシア勢が締め出されようとしている。ロシアのウクライナに侵攻を受けて、国際オリンピック委員会(IOC)は28日までにロシアとベラルーシのアスリートと役員らを国際大会から除外するよう国際競技連盟(IF)に勧告。IOCの声明とあって、あらゆる競技でのロシア不参加は避けられない状況になってきた。

 そこで気になるのは23日開幕のフィギュアスケート世界選手権(フランス・モンペリエ)だ。日本時間1日早朝にエントリーが締め切られたが、すでに国際スケート連盟(ISU)はロシアの参加を認める意向を表明していた。だが、今回のIOCの方針に従うことになると、北京五輪女子シングル金メダルのアンナ・シェルバコワ、銀メダルのアレクサンドラ・トルソワ、4位のカミラ・ワリエワら〝最強トリオ〟が姿を消す。そうなると女子の戦力図は一変。日本女子エースで同大会銅メダルの坂本花織(シスメックス)の金メダルが現実味を帯びてくる。

 一方、ワリエワに関しては出場が〝ダブルピンチ〟の状況だ。北京五輪ではドーピング問題が明るみに出て、出場を疑問視する声が大半を占めた。今回の世界選手権も出場に反対する声が多かったが、それに加えてウクライナ侵攻でロシア自体の参加にも黄信号がともってしまった。

 ワリエワを巡っては昨年12月に採取された検体から禁止薬物トリメタジジンが検出。スポーツ仲裁裁判所(CAS)は16歳未満であることなどを考慮して北京五輪や世界選手権の出場を可能としている。