シーズンインまで一つもムダにするつもりはない。ソフトバンク・石川柊太投手(30)が2日の中日とのオープン戦(ペイペイ)に先発する。エース・千賀とともに先発ローテーションの軸と期待される右腕は「(首脳陣から)頼むぞって言っていただいている。自覚と責任を持たないといけない」と、今季のチーム本拠地初戦で引き締まった投球を誓った。

 本気モードだから見えるものがある。「今あるものを出し切りたい。いいものも悪いものも。全力でぶつかっていくことが大事。いつも背水の陣と言っていますが、そういう気持ちっていうのはいつでも大事にしたい。(経験上)そういう時にいいものが出たりするので」。開幕から逆算しての調整や体の状態をつぶさに感じながらではあるが、マインドはここから全試合〝本気の柊太〟でいくことを宣言した。

 高ぶる思いはオフから変わらない。藤本博史監督(58)は全幅の信頼を寄せてくれている。テンポのいい、チームを乗せる投球をファーム時代から高く評価してもらった。昨秋の面談では「15勝してくれよ」と〝せがまれた〟。男気を感じているから余計に腕が鳴る。「(監督からの信頼と期待を)プラスに捉えている。やらなくちゃいけないってところは、絶対ある。後悔しないようにやることをやる。(監督やチームのためにという)思いが強い分、いい方に向くし、やりがいも感じている」。一つひとつの言葉に今季にかける思いがほとばしる。

 キャンプまでの調整は順調。「特に問題なく、ここまで仕上げられているのは自分の中で大きい。体はできています」。もちろん心の準備もできている。盟友・千賀とともに鷹の二枚看板を張る男の目が一層鋭くなった。