ついに覚醒か――。中日・石川昂弥内野手(20)が27日、楽天とのオープン戦(北谷)に「7番・三塁」で先発出場。1点ビハインドの2回二死三塁の好機で、相手先発滝中の投じた内角への140キロ直球を完璧に捉え、特大の逆転2ランを左翼席へ突き刺した。

 打った瞬間、バットを左手で掲げながら一塁ベンチを向いてドヤ顔でアピール。満面の笑みを浮かべながらダイヤモンドを1周し、ガッツポーズをしながらベンチに戻るとハイタッチで立浪監督らの祝福を受けた。

 子どものように喜びを爆発させたことに石川昂は「これまでないですね。たぶん、初めてです」。ここまでなかなか結果が出なかったことで「昨日まで情けないというか、何してんだろうと思っていた。使ってもらっている立場なので、結果を出さないといけないのに不甲斐ないばかりだったので、イライラしていた」と吐露した。

 この日、2安打4打点と大暴れした右の大砲候補は「とにかく1本出たので良かった。いい感じで打てた。正直、この1か月間思うような打撃がずっとできていなくて、いろいろ思うところがあったので、最後の最後にあの1本で全部吹き飛んだので、本当にうれしかった」と笑顔をはじけさせた。

 立浪監督も「素晴らしい本塁打だった。真っすぐを狙って、おそらくドンピシャのタイミングで打てたとは思う。なかなか試合でああいう当たりはまだ見てなかったので、非常にあの打席はいい本塁打でしたね」と目を細める。

 さらに課題の直球をはじき返したことに指揮官は「ずっといろいろ悩みながら取り組んできて、結果が出たということで、当然うれしいだろうし。そりゃあ、たまには打ちますよ。長打が魅力の選手ですからね、時折ああいう長打が出ればベンチも活気づくので」と期待を寄せた。