ロシア人実業家のロマン・アブラモビッチ氏が保有するイングランド・プレミアリーグのチェルシーを率いるトーマス・トゥヘル監督(48)がロシアによるウクライナ侵攻について複雑な心境を明かし、今後の影響を懸念した。

 昨季の欧州チャンピオンズリーグを制したチェルシーのオーナー、アブラモビッチ氏はロシアのウラジミール・プーチン大統領とも近しい関係にある。英労働党の議員が対ロシア制裁の一貫として同氏の英国内資産の差し押さえやクラブオーナー職の剥奪を主張しており、クラブの動向にも注目が集まっている。

 英「BBC」によると、リーグカップ決勝(27日=日本時間28日、対リバプール)に向けて記者会見したトゥヘル監督はロシアの〝暴挙〟について「これが問題ではないふりをするべきではない」とし「(ウクライナの)一般的な状況は私と私のスタッフ、そして選手たちにとって、ひどいものだ。誰もこれを予期していなかった」と語ったという。

 その上で「私たちのクラブの状況と英国の状況には、このようなシナリオで非常に多くの不確実性があり、私がそれについてコメントしても意味がありません」と、今後の見通しは不透明であると強調。さらに英国内でアブラモビッチ氏への制裁プランが出ていることに「私たちはそれを認識しています。おそらくあなたが思うほど、多くの内部情報を持っていません」とした。

 今後は英国民からの強い反発を受ける可能性もある中、指揮官は「チーム、スタッフ、そして私自身を含めて政治的ではなくスポーツをし、スポーツに集中することも正しいと思います」とし「待ちましょう。影響は明らかです。議論には影響があります」と今後を懸念していたという。