第101回全国高校野球選手権大会、第10日の第1試合は、作新学院(栃木)が18―0で岡山学芸館(岡山)に完勝、8強に駒を進めた。
初回、3番・中島(3年)の先制打で主導権を握ると、6回まで毎回得点で大量リード。10―0と大勢が決した8回には打者一巡の猛攻で8点を挙げると、投げては先発の林(3年)が8回二死まで無安打無失点と付け入る隙を与えず、初安打を許した後、2番手の三宅にバトンを渡した。
惜しくも大記録を逃した林は「8回は打たれて悔しい。(ノーヒットノーランは)雰囲気とかでなんとなくわかっていた。野手の思いを背負って投げた」と話したが、好投の裏には壮大な夢プランがある。この日、後を託した三宅と2人、甲子園大会後に自転車旅に出るというものだ。
入学当初から林はマウンテンバイクで6キロ、三宅もクロスバイクで2キロの道のりを通学しており「自転車は自然に下半身を鍛えられるので、尻がでかくなりました。ピッチングでも安定感が増した」(三宅)。体力づくりにも一役買っている自転車は、かねて趣味としても没頭していた三宅に林が興味を持ち、今では暇さえあれば2人で自転車談議に花を咲かせているという。
自転車への思いはとどまるところを知らず、2人は夏前に1台50万円相当のロードバイク購入を画策。当然高校生には手が出せる値段ではないが、甲子園出場を手繰り寄せた両右腕の頑張りに、ついには2人の両親も根負けしたとか。
「僕はもう注文したんですが、林はまだ。この大会でも一つでも多く勝ち進んで、両親にも納得してもらった上で買ってもらいたい。もちろん一番はチームのためですが、ロードバイクも原動力のひとつです」と三宅。ロードバイクと青春の2人旅をモチベーションに、ここまで互いを高め合ってきたというわけだ。
地方大会でも自転車のごとく、まさに両輪の活躍で勝ち上がってきた2人。自転車パワーで頂点へのロードを駆け上がる。












