ドーピング違反で渦中のフィギュアスケート女子のロシア・オリンピック委員会(ROC)代表カミラ・ワリエワ(15)の師匠で、〝鉄の女〟と呼ばれるエテリ・トゥトベリーゼ・コーチに対する批判が高まるなか、同コーチ擁護のための新法成立をロシア議員がぶち上げ物議をかもしている。

 禁止薬物が検出されながら、「要保護者」を理由に北京五輪出場が許されたワリエワ。15歳が自主的に薬物を摂取するわけがなく、疑惑がトゥトベリーゼ氏に向くなか、女子で4位に沈んだワリエワに同コーチは「なぜ戦うことをやめたのか」と叱責。ツイッターで「#Shame(恥)トゥトベリーゼ」が拡散し、批判が高まった。

 一方で、世界女王を輩出する名伯楽を守る動きもある。ロシアメディア「スポーツ」は「トゥトベリーゼへのツイートがあっただけで、ロシア下院がスポーツ選手侮辱で刑務所行きを提案」と報道した。

 これによると、オレグ・ニロフ議員が「メディアゾーン」の編集長セルゲイ・スミルノフ氏を中心に広がったこの〝恥ツイート〟に激怒。インターネット上のコンテンツについて議論する会議で「これこそ、この外国人工作員の仕事だ。スミルノフは外国人工作員の挑発者であり、妨害者であり、これらの攻撃(ワリエワとトゥトベリーゼ・コーチへの攻撃)について刑事事件に値する卑劣な人物。責任追及をし、実刑判決を下すべきだ」発言。100万ドル(約1億5000万円)の罰金または禁固刑という仰天刑罰を提案したという。

 ニロフ氏はサンクトペテルブルグ・フィギュアスケート連盟の会長を務める人物。功労者の窮地に黙っていられなかった模様だが、さすがに身びいきすぎると言えそうだ。