2002年ソルトレイクシティー五輪のフィギュアスケート女子銀メダリストのイリーナ・スルツカヤさん(43=ロシア)が国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長を痛烈批判した。

 北京五輪フィギュアスケート女子でロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(15)がドーピング騒動で注目される状況でフリーの演技を終えた後、エテリ・トゥトべリーゼコーチがふがいないパフォーマンスを本人に追求。そのシーンを見たバッハ会長は担当コーチへの不満を表明したが、スルツカヤさんはこのIOCトップの言動に語気を強めている。

 ロシアメディア「スポーツ・エクスプレス」によると、ユーチューブの番組に出演したスルツカヤさんは「聞いてください。トーマス・バッハは黙って座っていたでしょう。そんなに失礼になれますか。ワリエワがずっと批判されていた時、バッハは静かに静かに座っていました。そして、彼はカメラのレンズを通して見たものが気に入らなかった。おじさんは自分の道を行けばいい――」と語ったという。

 選手が苦境に立たされている中、問題を沈静化するために動かなかったことを非難した上で「トゥトベリーゼは厳しいコーチですか。オリンピックチャンピオンにソフトなコーチはいますか。私のコーチのジャンナ・グロモワも大変でした。私はそれでも生きていて、健康で2個のオリンピックメダルがあります。それはどのように違うのですか」と訴えた。

 北京五輪は終了したものの、ワリエワをめぐる問題の波紋は広がるばかりのようだ。