巨人の宮崎春季キャンプは3日で第1クールを終了し、全体練習後のサブグラウンドでは絶妙な掛け合いが繰り広げられた。

 特守のノッカー役は元木大介ヘッド兼オフェンスコーチ(50)で、シゴかれたのは広岡大志内野手(24)と北村拓己内野手(26)だった。ノックを受けるのは2人だけとあって、すぐに自分の順番が回ってくる。北村が順調にゴロをさばき、元木ヘッドから「いいねえ、マルチョー(北村の愛称)!」と褒められた一方で、ミスが目立ったのが広岡だった。

 前後左右に何度も振られながら、わずかな合間で息を整えて「次、行きましょう!」と気合を入れ直したものの、〝待ちぼうけ状態〟となっていた元木ヘッドからは「待っとんねん、こっちは!」と鋭いツッコミが。ついに息も絶え絶えとなり、元木ヘッドは「(巨人キャンプに参加している)女子野球の子が見に来てるよ」と奮起を促したが、広岡がどこを見渡してもその姿はなかった…。

 そして自分へのイラ立ちだったのだろうが、広岡が「もう!」とつぶやくと、地獄耳でもある元木ヘッドは「何? 『もう!』って。やめたいの?」と笑顔でイジり倒されてしまった。

 それでも、集中力は切らさなかった。2人が10本ずつ連続で成功すればノック終了の合図がかかると、広岡と北村は最後の10本目を気迫のダイビングキャッチでフィニッシュ。鬼ヘッドから「オーケー! 終了!」の声がかかり、2人にようやく笑顔が戻った。

 厳しい練習が課せられるのは期待の裏返し。力をつけ、今季はレギュラーをつかみ取れるか。