最後まで福士節は健在だった。大阪ハーフマラソン(大阪・大阪城公園~ヤンマースタジアム長居)が30日に行われ、現役ラストレースに挑んだ福士加代子(39=ワコール)は、1時間16分4秒の30位でフィニッシュ。最後は笑顔でゴールに飛び込んだ。

 五輪4大会連続の出場のレジェンドが思い出の地を駆け抜けた。大阪国際女子マラソンには過去6回出場。2013、16年に優勝した一方で、19、20年は無念の途中棄権。栄光と挫折を知る福士は「全部走っていて全部知っているコースだったので、なんかいろんなことを思いましたよね」と振り返った一方で「こんなに速く走っている後半はなかったかなと思ったけど、結局最後の5キロぐらいはやっぱり苦しい」と苦笑いを浮かべた。

 沿道、スタジアムの観客から惜しみない声援を受けた。最後は「カッコよく終わる感じ」をイメージしていたというが「私の描いている景色ではなく、みなさんに最後励まされて、逆にみなさんから希望をいただきました。本当にみなさん助かりました」と感謝の言葉を口にした。

 同時開催された大阪国際女子マラソン(大阪・ヤンマースタジアム長居発着)では、松田瑞生(26=ダイハツ)が大会新記録の2時間20分52秒で2年ぶり3度目の優勝を果たした。頼もしい後輩に向けては「安定ですよね。ちょっと運が悪くて五輪に出られなかっただけ。レベルは確実に高いので、すげー強い選手だと思いますよ」とエール。福士の思いは後輩たちに引き継がれていく。