イタリアが4連勝でWBC1次ラウンドB組を1位で突破した。テキサス州ヒューストンで行われた11日(日本時間12日)のメキシコ戦に9―1で快勝。14日(同15日)にA組2位のプエルトリコと準々決勝を争う。

「4番・一塁」で出場した主砲のビニー・パスカンティーノ内野手(28=ロイヤルズ)が大会史上初の1試合3本塁打と爆発。前日に優勝候補の米国から大金星を挙げた勢いをそのままに、前回ベスト4のメキシコを豪快に葬った。パスカンティーノは3発の快挙に「人生初。2本打った試合だってそんなにないのに」と驚きを隠せなかった。

 イタリアの勝利により、1次ラウンド敗退の危機にあった米国が3勝1敗で2位突破。スターぞろいの優勝候補を救う格好となった。米国にとっては〝救世主〟となったパスカンティーノは試合後、米メディア「トーキン・ベースボール」を通じて米国に「You‘re welcоme(どういたしまして) USA」のメッセージを送った。これが同メディアのXに投稿されると「君は米国の英雄だ」「ビニーとイタリアに大きな感謝とディナーをささげよう」「伝説の名言だ」「ビニー、愛してる」とコメント欄は感謝と称賛の声で埋め尽くされた。

 一夜で米国のヒーローとなったパスカンティーノといえば、ドジャース・大谷翔平(31)との不思議な縁で有名だ。昨季6月28日(同29日)の対戦時に大谷はメジャー自己最速の101・マイル(約163・6キロ)をマーク。前回の2023年WBCでの対戦でも大谷はパスカンティーノに最速102マイル(約164・1キロ)を投じており、昨季のワールドシリーズ前日会見でプレーヤー特派員を務めたパスカンティーノは大谷に「なんで俺ばかりに速い球を投げるんだ?」と直撃。大谷は「ハハハ、素晴らしい打者だからです」と笑いながら切り返すというやり取りがあった。

 大谷から大きな刺激を受けているパスカンティーノ擁する〝台風の目〟イタリア。快進撃はどこまで続くのか。