ソフトバンクは11日の巨人とのオープン戦(みずほペイペイ)に15―2で大勝した。秋広優人内野手(23)が初回に満塁弾を放てば、山川穂高内野手(34)には2回にオープン戦1号となる3ランが飛び出した。〝アベック弾〟を含めて2人で5安打9打点。自主トレからともに鍛錬を積んできた師弟コンビが大暴れした一戦だった。

 自主トレから始まり宮崎春季キャンプ、オープン戦の全体練習前と、2人でバットを振り込んできた。自主トレ序盤に山川から「軸足の使い方」と「体重移動」の助言を受けた秋広。打撃フォームの改良もあり、打球に力強さが増した。ここまでオープン戦12球団トップタイとなる3本塁打を記録。開幕一軍に向けて存在感を発揮している。

 だが、一軍で結果を残すためにはプラスアルファの要素も求められる。投手の調整も本格化してくる3月中旬。シーズンが近づけば、相手バッテリーの攻め方も変わってくる。シーズンを通しても「打席の中でどのような意識を持つか」は重要な要素だ。山川が秋広に伝えたのは「(バットを積極的に)振れ」というシンプルなものだった。そして、その後に続いたのは「(秋広は)優しい人だから」という言葉だった。

「(秋広は)『行くぞオラァ!』みたいなタイプじゃない。鼻息荒く打つような感じでもいいのかなと。そうじゃないとあれだけ恵まれた体は生かせない。まだ23歳でしょ。今日もボール球に手を出していたけど『そんなの別にいいじゃねぇか』と。チキって見逃すような方が僕はあんまり好きじゃない」

 昨年までの秋広は慎重に球を見極めながらスイングを仕掛けていくスタイル。だが、バットを振らなければわからないこともある。弟子の性格も考慮した上でメッセージを伝え、秋広もそれを実践している。

 開幕までは残り約2週間。師から伝えられた積極性を身につけ、さらなるスケールアップを図る。