台湾が死闘を制した。8日のC組・韓国戦(東京ドーム)は延長タイブレークの10回、無死一、三塁からジャン・クンユーがスクイズを決めて1点を勝ち越し、5―4とシーソーゲームを勝ち切った。これにより日本の2位以内が確定し、米マイアミでの準々決勝進出が決まった。

 苦しい展開だった。先発のグーリン・ルェヤン(日本ハム)が4回まで1安打と好投するが、1点リードの6回に2番手のリン・ウェイエンが韓国の〝至宝〟キム・ドヨンに逆転弾を浴びる。しかし、8回にフェアチャイルドの2ランで再び逆転。その裏に再びキム・ドヨンに同点打を弾かれ、試合は4―4のまま延長戦に突入した。

 4万人で埋まる場内が1球1球に異様な盛り上がりを見せる大激戦。そんな中で台湾ナインを勇気づけたのはキャプテンのチェン・ジェシェンだった。5日のオーストラリア戦で死球を受けて左手を骨折。その後はベンチから声援を送っていたが、土壇場の10回、タイブレークの代走として登場した。

 大歓声の中で二塁に立つと、打者ジャン・シャオホンの送りバントで三塁に激走し、ケガをしている左手からヘッドスライディング。犠打野選を勝ち取った。主将の決死のプレーで無死一、三塁とチャンスを広げ、続くジャン・クンユーのスクイズで決勝のホームを踏んだ。

 最後の打者キム・ドヨンが右邪飛に倒れると、グラウンドに飛び出して大騒ぎ。チェン・ジェシェンは涙を流してナインと抱き合った。台湾はこれで2勝2敗とし、2位通過の望みを残して他チームの結果を見守ることになった。