ソフトバンクの〝投げる哲学者〟大関友久投手(28)が「第二章」のシーズンへ歩みを進めている。宮崎春季キャンプ第3クール最終日となった12日、初めて2日連続でブルペン入り。当初は予定になかったというが「立てた仮説がちょっと違うなと感じて(練習中に)また新しく仮説が出てきたので、今日のうちに試したかった」と、実験さながらに投球を重ねた。昨季は最高勝率のタイトルをつかんだ左腕。キャンプでも独自の調整ペースを崩さない。

 現在のテーマは「ボール」。一見すると抽象的だが、狙いは明確だ。「まず(自分の中の)理想の投球と、今の自分を見比べる。そうすると足りないところが見えてくる」。理想へ近づくための「第一章」として取り組んだのが「フォーム」だった。昨季途中から自ら投球フォームを見つめ直し、再現性を高めて定着させたことが飛躍につながった。フォーム探求は継続しつつ、同時に「理想化」は次の段階へ移行。その「第二章」に据えたのが「ボール」だ。球を繰り出す土台を固め、次は繰り出される球質を磨く。さらにその先にある第三章は「どういう表情表情とか、どういう姿勢とか、どういう動きでマウンド上に立つのか」という「理想の姿」をテーマに掲げる。

「お昼時ぐらいの方が、脳がより動いているんじゃないか」。論文も参考に、ブルペン入りの時間帯まで工夫する背番号47。なりたい姿を具体的に描きながら、理想のボールを手繰り寄せて「第二章」をクリアし、さらなる飛躍へつなげる。