MLB公式サイトは14日(日本時間15日)、ヤンキースがブルージェイズからFAとなっているボー・ビシェット内野手(27)を獲得した場合に想定される3つの潜在的影響を分析した。FAになったコディ・ベリンジャー外野手(30)との再契約交渉が行き詰まる中、代替案として浮上した「ビシェットの獲得が実現すれば、今オフ屈指のサプライズとなり、球団のみならずア・リーグ東地区全体の勢力図を揺るがす可能性がある」とした。

 第一の影響は、地区争いのさらなる激化だ。昨季はヤンキースとブルージェイズが94勝で並び、レッドソックスも含めた三つ巴の激戦が繰り広げられた。今オフもオリオールズやブルージェイズが積極補強を進める中、ビシェットがヤンキースへ移籍すれば、「タッカー獲得競争でブルージェイズを有力候補に押し上げる原動力となり得る」とし、FA市場に連鎖的な動きをもたらすと指摘している。

 2番目は内野陣の再編だ。契約最終年を迎えるジャズ・チザム内野手(27)の去就に焦点を当てた。「アンソニー・ボルピ(内野手)が左肩手術のため開幕戦を欠場する見込み」で、遊撃には一時的な空きが生じるものの、「ビシェットの加入はチザム放出を現実的な選択肢とし、キャンプ前のトレード交渉を加速させる恐れがある」と分析した。

 最後は若手有望株に出場機会を与えるだ。「ビシェット獲得が実現すれば、ベリンジャー再契約の扉は永久に閉ざされる」と指摘。左翼は昨季123試合に出場した若手有望株ジェイソン・ドミンゲス外野手(22)に「託される可能性が高まる」と期待を込めた。

 ビシェットは単なる戦力補強にとどまらず、ヤンキースの編成戦略そのものを動かす存在となり得ると結論付けた。